トリクロロエタン(英語表記)trichloroethane

デジタル大辞泉 「トリクロロエタン」の意味・読み・例文・類語

トリクロロエタン(trichloroethane)

有機塩素化合物一種。1・1・1-トリクロロエタンは刺激性液体金属プラスチック洗浄剤として、また特にドライクリーニングに多く用いられてきたが、フロンとともにオゾン層を破壊するものとして1995年末に全廃。メチルクロロホルム。クロロセン。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリクロロエタン」の意味・わかりやすい解説

トリクロロエタン
trichloroethane

分子式は C2H3Cl3。1,1,1-トリクロロエタンと 1,1,2-トリクロロエタンがある。1,1,1-トリクロロエタンは無色透明の揮発性液体で,洗浄能が大きく,半導体などの洗浄に用いられた。しかし,オゾン層を破壊することから,オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書によって製造が禁止されると,日本でもオゾン層保護法によって規制され,1996年に一部用途を除き生産および消費が全廃された。1,1,2-トリクロロエタンは無色透明な液体で,塩化ビニリデン原料や各種溶剤などに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android