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トーン・クラスター tone cluster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トーン・クラスター
tone cluster

隣接し,密集した音が同時に響く音塊。 1912年,アメリカの H.カウエルこぶしや腕,肘でピアノの鍵盤をたたく効果を用いたのが最初とされているが,1960年代に入ってペンデレツキが,その効果を管弦楽に拡大して用いて以来,現代音楽の語法として急速に広まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トーン・クラスター
とーんくらすたー
tone-cluster

現代音楽の作曲技法の一種。「音塊」「密集音群」などと訳され、ある範囲の音を全音以内の狭い音程間隔で同時に演奏することをさす。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のトーン・クラスターの言及

【カウエル】より

…1927年には現代音楽の評論,楽譜出版,レコーディングを行う協会ニュー・ミュージックNew Musicを設立。60年代以後流行するトーン・クラスターtone‐cluster(〈音の塊〉の意で,全音以内の狭い音程間隔で密集する複数の音のこと)もカウエルの発明である。非西欧楽器のための作品を数多く書いている。…

【管弦楽法】より

…20世紀に入ると,量と質という二つの契機はいっそう分離される傾向にあり,大編成においても室内楽的な精密さが要求される一方,旋律楽器の打楽器的な用法や,いわゆる新古典主義の擬バロックないし擬古典的様式,特殊楽器(オンド・マルトノなどの電気楽器)の導入等々,さまざまな方向が打ち出されている。第2次世界大戦後には,ミュジック・コンクレートや電子音楽等の影響により,まったく新しい音素材(具体音や電子音,さらには民族楽器等)が取り入れられ,またそうした音響を楽器で表そうとするトーン・クラスター(密集音塊)の技法が生み出されている。【土田 英三郎】。…

【ペンデレツキ】より

…59年にソプラノ,朗読,10楽器のための《ストロフィ》,混声合唱と打楽器の《ダビデの詩篇》,2群の弦楽合奏の《放射》で第2回ポーランド作曲家同盟青年部作曲賞を独占して,一躍注目される。その後弦楽器と打楽器のための《アナクラシス》(1960),52の弦楽器のための《広島の犠牲者にささげる哀歌》(1960)などで4分音やトーン・クラスター(音群,つまり狭い音程間隔で密集する音の塊)の独特なスタイルの表現で国際的に知られる存在となった。混声合唱とオーケストラの《ルカ受難曲》(1965),オペラ《ルードンの悪魔》(1969)などは,いずれも器楽部分だけではなく,合唱の声のパートも,トーン・クラスターやグリッサンドなどをみせる音色的作法の組織化といった独自な語法によって形づくられていて,力強い流動をみせる代表作となっている。…

※「トーン・クラスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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