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形式社会学 けいしきしゃかいがくformale Soziologie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

形式社会学
けいしきしゃかいがく
formale Soziologie

19世紀末頃ドイツを中心に,それ以前の総合社会学の百科全書的性格を批判して,個別科学としての社会学を確立しようとする G.ジンメルを創始者とした社会学。彼は実在するのは社会でも個人でもなく,諸個人の心的相互作用であり,この社会化の反復と様式の統一が概念的に社会を構成するとした。具体的な目的,関心などに関係する文化内容を排除し,この社会化の形式を対象とする。 A.フィーアカント,L.ウィーゼ,F.テンニェスなどが発展させた。

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デジタル大辞泉の解説

けいしき‐しゃかいがく〔‐シヤクワイガク〕【形式社会学】

ジンメルが提唱し、主としてドイツで発展した社会学上の立場。社会を形式と内容とに分け、形式のみを社会学の対象として、社会の相互関係や相互作用を重視する。

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大辞林 第三版の解説

けいしきしゃかいがく【形式社会学】

支配と服従、競争と闘争といった人々の心的相互作用の中にみられる基本的な形を取り出して研究の対象とする社会学。ドイツのジンメルによって提唱された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

形式社会学
けいしきしゃかいがく
formale Soziologieドイツ語

社会化の形式を研究対象とすべきであるとする社会学上の立場で、ジンメルを創始者とする。彼は、初期の総合社会学が、従来の社会諸科学の成果を集めたものにすぎず、科学的な厳密性を欠くと批判し、社会学の固有の研究対象をとくに社会的なものに求めることによって、社会学を他の諸科学から区別される専門科学としようとした。彼によれば、広義の社会は人々の心的相互作用、すなわち社会化において成立するが、この社会化は概念的には、それを成立させる経済的、政治的、あるいは宗教的といった目的や関心や動機づけにかかわる内容と、この内容を実現させる形式とに区別される。社会の内容的側面は、すでに経済学や政治学の対象とされてきたが、社会化の形式は、社会においてとくに社会的なものでありながら、従来は科学の対象とされてこなかった。そこで社会学は、これを対象とすることによって、固有の研究対象をもつ専門科学として成立する。こう考えて彼は、上位と下位、闘争と競争、模倣と分業などの社会化の形式を抽出して分析した。
 この立場は、社会学に独自の研究対象を切り開くものとして、多くの人々に影響を与え、ドイツではフィアカントやウィーゼ、アメリカではロスやスモール、日本では高田保馬(やすま)らによって継承、発展させられてきた。しかし、体系化され緻密(ちみつ)化されるにつれ、1930年代に入ると非現実的という批判も生じた。[居安 正]

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世界大百科事典内の形式社会学の言及

【ジンメル】より

… ジンメルは,一方でディルタイ,ベルグソンとともに〈生の哲学〉者として名高い。しかし他方〈形式社会学〉を提唱し,その礎石を造形して社会学の学問的自立に大きく貢献したことでも知られる。これら二つの要素はどう結びつくのか。…

※「形式社会学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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