ドロップシッピング(読み)どろっぷしっぴんぐ

知恵蔵の解説

ドロップシッピング

インターネットを利用する通信販売(ネット通販)の一形態。販売サイトの運営は自分で行うが、商品の製造や出荷は製造者や仲介業者等が行う。製造者に代わって販売を行う代理店型の通販サイトとの違いは、販売価格をサイトの運営者側が決定することと、商品の製造から発送までを製造側で、もしくは製品の仕入れと発送を仲介業者が行うことである。このような販売を行うサイトを「ドロップシッピング・サイト」とも呼ぶ。気に入った商品を宣伝して販売サイトに誘導し、成果に応じて利益を得るアフィリエイト広告の発展型として、気に入った商品を直接売る手法として確立した。
製造者や仲介業者にとっては、自社では販売サイトを運営しないためシステムの構築や集客、顧客管理などをしなくて済むメリットがあり、サイト運営者にとっては在庫管理や発送業務の手間がなく、アフィリエイト広告よりも確実性が高く、販売価格の設定次第でより高い収入を得られるメリットがある。
ドロップシッピングの仲介やサイト運営のアドバイス等を行うビジネスも行われているが、短期間で元が取れるなどの勧誘で高額の契約金を支払ってドロップシッピング・サイトを始めたものの、実際には利益が生じずトラブルに発展するケースも生じている。

(斎藤幾郎 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ドロップ‐シッピング(drop shipping)

インターネットを利用した通信販売の一方法。仲介業者がメーカー卸売業者から商品情報を集め、会員登録した個人がその情報をもとに気に入った商品を自己のサイトで紹介し、販売するというもの。商品価格は個人が設定でき、仲介業者が決めた最低価格より高く売った分が収入となる。商品はメーカーから購入者に送られ、個人で在庫をもつ必要はない。平成18年(2006)ころから副業として注目されるようになった。DS

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドロップシッピング
どろっぷしっぴんぐ
drop shipping

個人が仲介業者にかわってインターネットで商品を販売する、通信販売の仕組みの一つ。略してDS商法という。仲介業者は、商品をウェブサイトで販売する個人会員を募り、登録した会員に対しメーカーや卸問屋などが在庫している商品の情報を提供する。会員はその在庫から気に入った商品を選び、自分が運営するウェブサイトやオンラインショップに商品情報を掲載し販売する。仲介業者がオンラインショップの基盤を提供している場合もある。実際に掲載商品が売れたときは、販売者が購入者の情報を仲介業者に連絡し、仲介業者が商品を発送する仕組みとなっている。販売価格は、卸値にあたる仲介業者の設定価格を参考に会員が自分で決定し、商品が売れれば差額が利益になる。代金回収は会員が行うが、仲介業者が代行する場合もある。会員は現物の商品を在庫せずにオンラインショップを運営することができ、仲介業者は、複数の会員によってインターネット上に多くの販路を展開できるという利点がある。
 ただし、仲介業者のなかには悪質な業者も存在し、トラブルが発生する場合もある。たとえば仲介業者から高額の契約料やホームページ制作代行費を請求されたり、販売した商品が発送されないなどのトラブルが起きており、DS商法の販売サイトが閉鎖されるケースが起こっている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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