朝日日本歴史人物事典 「ドワルス」の解説
ドワルス
生年:1844.7.11
明治期に来日したお雇い外国人。オランダ人薬剤師。オランダ中部ズウォーレに生まれる。地元の薬局に勤め,1871年薬剤師資格試験に合格。アムステルダム大文理学部の化学・中毒学教授J.W.グンニンダの助手となり,砂糖分析局の化学研究室に勤務。明治6(1873)年来日して大阪今橋の私営洋式薬局精々舎に勤め,薬品検査,製薬などを委嘱されて薬学教育も行った。実績を買われ,8年発足の官立大阪司薬場に精々舎メンバーと共に参画する。12年2月に任満ちて帰国し,アムステルダム砂糖工場に勤務したが,1年足らずで急死した。<参考文献>J.W.フェルブルクト《Four Dutch Pharmacists in Japan 1869~1885》
(宗田一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報