ドモルガンの法則(読み)ドモルガンノホウソク

デジタル大辞泉 「ドモルガンの法則」の意味・読み・例文・類語

ドモルガン‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ドモルガンの法則】

集合演算についての法則。(1)集合AB、およびそれらを包含する全体集合が与えられたとき、「AまたはB」ではない集合は、Aではない集合かつBではない集合と等しい。(2)「AかつB」ではない集合は、Aではない集合またはBではない集合に等しい。ドモルガン定理。ドモルガン規則
[補説]集合論用語で置き換えると次のようになる。(1)集合Aと集合B和集合補集合は、集合Aと集合Bそれぞれの補集合の積集合に等しい。(2)集合Aと集合Bの積集合の補集合は、集合Aの補集合と集合Bの補集合の和集合に等しい。

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精選版 日本国語大辞典 「ドモルガンの法則」の意味・読み・例文・類語

ド‐モルガン の 法則(ほうそく)

  1. 集合に関する公式群の一つ。X′ を集合 X の補集合、X∪Y, X∩Y をそれぞれ集合 X,Y の和集合、共通部分とするとき成り立つ次の二つの等式をいう。(A∪B)′=A′∩B′ (A∩B)′=A′∪B′

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドモルガンの法則」の意味・わかりやすい解説

ド・モルガンの法則
ド・モルガンのほうそく
de Morgan laws

全体集合を U ,その2つの部分集合AB とし,AB の結びを ABAB の交わりを ABU に関する AB補集合をそれぞれ AcBc とすると,次の法則が成り立つ。
これをド・モルガンの法則という。この法則は集合の演算にとって基本的なものの一つである。

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法則の辞典 「ドモルガンの法則」の解説

ド=モルガンの法則【de Morgan's rule,de Morgan's law】

ド=モルガンの規則*,あるいは,ド=モルガンの定理*と記すこともある.二つの集合の合併(和)集合の補集合は,それぞれの補集合の共通部分に等しい.また二つの集合の共通部分(積)の集合の補集合は,それぞれの補集合の合併集合に等しい.

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改訂新版 世界大百科事典 「ドモルガンの法則」の意味・わかりやすい解説

ド・モルガンの法則 (ドモルガンのほうそく)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ドモルガンの法則」の解説

ド・モルガンの法則

AND演算とOR演算を相互に変換するもので、複雑な演算式を単純化する場合などに利用される。(1)

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世界大百科事典(旧版)内のドモルガンの法則の言及

【集合】より

…あるいは,集合Sで番号づけられた部分集合Aσ(σ∈S)が与えられたとき, A,B,Cが集合Mの部分集合であるとき,次の等式が成り立つ。(1)交換法則  ABBA  ABBA(2)結合法則  (AB)∩CA∩(BC)=ABC  (AB)∪CA∪(BC)=ABC(3)分配法則  A∩(BC)=(AB)∪(AC)  A∪(BC)=(AB)∩(AC)(4)吸収法則  A∪(AB)=A  A∩(AB)=A(5)ド・モルガンの法則  (AB)cAcBc  (AB)cAcBcもっと一般に,Sで番号づけられた部分集合Nσについて,ド・モルガンの法則は,一つの集合の部分集合についての⊆,⊇,=,∩,∪を使った関係式は,各部分集合をその補集合に置きかえ,=はそのままにして,⊆と⊇とを取りかえ,∩と∪とを取りかえたものと同値であることを示している。これを集合算の双対性という。…

※「ドモルガンの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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