化学辞典 第2版 「ナフテン酸」の解説
ナフテン酸
ナフテンサン
naphthenic acid
ナフテン環をもつ環状飽和脂肪酸.石油に含まれる有機酸素化合物の主要部を占め,石油のアルカリ処理液の中和で得られる石油酸から精製される.各種の構造のものがあるが,次の一般式に属するタイプがもっとも多い.金属塩として,乳化剤(ナトリウム,カリウム塩),極圧添加剤(鉛,アルミニウム塩),ペイント乾燥剤(鉛,マンガン,亜鉛塩),殺菌剤(銅塩),油溶性酸化触媒(コバルト,マンガン塩)など,多くの用途に使用される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報