ニート(健康)(読み)にーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニート(健康)」の意味・わかりやすい解説

ニート(健康)
にーと

日常生活での運動によって発生する熱量エネルギーの消費を知ることができる。非運動性熱産生あるいは非運動性活動熱産生を意味するnon-exercise activity thermogenesisの頭文字をとったもので、NEATとも表記する。身体を鍛えることを目的とする運動とは異なり、家事通勤通学のための移動など、毎日の生活活動における運動(非運動性身体活動)によって産生される熱量を表し、キロカロリーによって表示する。日常生活のなかで、立って行動する、歩く時間を増やすなどを意識して行うことにより、ニートを高めてエネルギー代謝を向上させ、肥満などの生活習慣病を予防することができる。具体的には、家においてできるだけ立った状態(立位)で動く、食物はよくかんで食べる、外出先でエスカレーターを使わず階段を上り下りする、一定以上の距離を毎日散歩するなどを心がけることにより、積極的にエネルギー消費を増やし、肥満に限らず高血圧糖尿病などの予防、さらには寝たきりの予防にもつなげることができる。肥満者の日常生活において、座位でいる(座っている)時間が非肥満者に比べて圧倒的に多いという研究結果も報告されている。

[編集部 2016年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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