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バレト Nuñes Barreto, Belchior

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

バレト Nuñes Barreto, Belchior

ヌーネス=バレト

バレト Barreto, Manuel

1564-1620 ポルトガルの宣教師。
イエズス会。天正(てんしょう)18年(1590)バリニャーノとともに来日。日本語をまなびながら,天草のコレジヨラテン語教師をつとめる。ローマ字日本文による聖人伝などの写本を作成。日本人司祭のための「聖教精華」の編者でもある。再来日後の元和(げんな)6年9月4日死去。56歳。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

バレト

没年:元和6.9.4(1620.9.29)
生年:1564
安土桃山時代に来日したイエズス会宣教師。日本人司祭のための《Flosculi》(「聖教精華」と訳す。1610年,長崎刊)の編者であるが,それよりも天正18(1590)年来日の翌年に日本語学習のために書いた,ローマ字綴り日本語による聖者伝を含む4部の書,また『ヘイケ物語・エソポ物語・金句集』(大英図書館蔵)の巻末に付された難語句解の筆者として知られる。バレトポルトガルのフェイラに生まれ,1579年インドでイエズス会に入会。A.ヴァリニァーノに従い来日した。天草のコレジョでラテン語教師などを務め,慶長8(1603)年司教補佐となる。同18年マカオに移り,キリシタン迫害下の元和4(1618)年に再来日して長崎で没する。文禄1(1592)年のイエズス会目録には,日本語をよく理解し,日本語で説教をするとある。バレトによるローマ字綴り日本語の書は,バレト写本と呼ばれるが,まず5枚の銅版画を有することで注目される。内容は,クルス物語,主日とその他の主要な祝日の福音,聖母マリア奇跡物語,聖人伝である。このなかには聖書の翻訳が多くみられることから,他のキリシタン書に散在する翻訳文と比較することで初期日本語聖書の面影がしのべる。バレト写本は,昭和15(1940)年にヴァチカン図書館で発見された。なお,この写本の前半の翻字・影印が『キリシタン研究』7号(1962)に収められている。<参考文献>森田武『天草版平家物語難語句解の研究』

(大塚光信)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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