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バンタン Van Than

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世界大百科事典 第2版の解説

バンタン【Van Than】

前近代ベトナムの村落内知識人層をいう。19世紀グエン(阮)朝治下のベトナム村落の実権は,フランス人がマンダラン・ノタブルmandarin notableと呼んだ階層に支配されていた。マンダラン・ノタブルは経済的には中流の自作農層からなり,朝鮮の両班(ヤンバン)のような大地主層には成長していない。この層はバンタンフオンチュック(郷職)からなっていた。バンタンは官吏や元官吏,挙人や秀才など下位の科挙試験合格者からなり,村内にトゥバン(斯文)会という組織をもっていた。

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世界大百科事典内のバンタンの言及

【ファン・ディン・フン】より

…1877年科挙の会試に及第しフエ朝廷に仕えたが,83年トゥドゥック(嗣徳)帝の後嗣問題に関係して官を追われ,郷里に隠棲した。85年ハムギ(咸宜)帝の勤王の詔勅を受けてハティン省のバンタン(文紳)を糾合し,フオンケに本営を置き,中部ベトナム北半の山岳部にゲリラ闘争を展開した。その将カオ・タン(高勝)がライフルを自製したことはよく知られる。…

【ベトナム】より

…中国文化の影響は,社会組織,信仰と儀礼,風俗習慣,さらには,文学,美術,音楽,演劇など芸術の諸分野に及んだが,なかでも,中国を範とした法制と効率的な官人支配体系の両者は,ベトナム社会形成のための諸制度の整備を促した。また,儒教を思想の中核とする漢字文化への傾倒は,〈士〉(官吏)を中心とするバンタン(文紳。読書人階層)の台頭を招いた。…

※「バンタン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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