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パバーヌ pavane

翻訳|pavane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パバーヌ
pavane

16世紀初頭のフランス宮廷舞踊の一つ。スペインを起源とし,孔雀 pavoの優美さをまねた威厳に満ちた面もちで,ゆっくり,列を作って踊られる組舞。紳士淑女は互いに会釈し,前進,後退して踊る。ゆっくりした2拍子 (初期には3拍子のものもある) で,速い3拍子のガリアルドがそれに続くことが多かった。 16世紀後半から 17世紀にかけて,パバーヌとガリアルドは舞踊としてはあまり踊られなくなり,パッサメッツォとサルタレロがこれに取って代ったが,舞曲としてはイギリスのバージナル楽派により作曲が続けられた。

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デジタル大辞泉の解説

パバーヌ(〈フランス〉pavane)

16~17世紀にヨーロッパで流行した、おごそかでゆるやかな二拍子の舞踊。また、そのための舞曲。

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百科事典マイペディアの解説

パバーヌ

16世紀から17世紀にかけての西洋の宮廷舞踊。フランス語パドバイタリアの都市)風舞曲の意味といわれる。2拍子系のゆったりした曲で,各種ダンスの初めに踊られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

パバーヌ【pavane[フランス]】

16,17世紀に最も広く行われた宮廷舞踊の一つ,またその音楽。とくに舞踏会の初めの行列の踊りに用いられたらしい。名前はパドバ(イタリアの都市)風舞曲の意味で,パドバーナpadovana(イタリア語)とも呼ばれる。しかし踊りの威厳のある動きが尾を広げたクジャクに似ているところから,スペイン語のpavón(クジャク)に由来するとの説もある。当初は中庸の2拍子であったのが,時代とともに緩やかなテンポになり,この後にサルタレロやガイヤルドといった急速な3拍子の踊りと組み合わされる例も多い。

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大辞林 第三版の解説

パバーヌ【pavane】

一六世紀にヨーロッパで流行した緩やかな宮廷舞踊。また、それに用いられる二拍子系の舞曲。一七世紀イギリスの作曲家たちによって器楽的形式として完成される。パバン。パバナ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パバーヌ
ぱばーぬ
pavaneフランス語
pavanaイタリア語

ゆっくりとした二拍子の舞曲。語源はイタリアの町パドバ(古名Pava)にあり、パバーヌは「パドバ風舞曲」の意であるが、古くはスペイン語でpavoとよばれる孔雀(くじゃく)の優雅な動きに由来すると考えられていた。1508年のリュート曲に初めて現れ、1520年代からヨーロッパ中に広まる。荘厳な行列に用いられるほか、三拍子の速い舞曲(ガリアルド、サルタレッロ)と組み合わされることも多い。18世紀には姿を消すが、20世紀には、ラベルの『亡き王女のためのパバーヌ』など数例がある。[関根敏子]

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