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ヒウチダイ Hoplostethus mediterraneus

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒウチダイ【Hoplostethus mediterraneus】

キンメダイ目ヒウチダイ科の海産魚(イラスト)。関東地方以南に広く分布し,オーストラリア北大西洋マデイラ諸島近海,地中海などからも知られている。体は側扁し,淡紅色を呈する。頭部は大きく,その表面は隆起に富んでいる。肛門より前方の腹縁にあるうろこには強いとげがあり,前後に連なった隆起線をつくっている。背びれの棘条(きよくじよう)は6本あって細長く,後方ほど長い。全長30cm程度。やや深い海底付近にすみ,機船底引網で漁獲される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒウチダイ
ひうちだい / 燧鯛
rosy soldier fish
[学]Hoplostethus japonicus

硬骨魚綱キンメダイ目ヒウチダイ科に属する海水魚。茨城県以南の太平洋沿岸、沖縄舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)、東南アジア海域に分布する。体は高くて側扁(そくへん)し、頭が大きい。頭部の表面は骨質隆起に富む。吻端(ふんたん)に1対の弱い小棘(しょうきょく)がある。肛門(こうもん)は臀(しり)びれの直前にあって、その前方の腹縁にある11~13個の大形鱗(りん)は強い棘(とげ)を備え、それらが相連なって隆起縁を形成する。体の背方は暗青色で、体側と腹部は銀白色。各ひれは淡紅色で、尾びれの後端は暗色。体長約20センチメートル。水深300~950メートルの海底にすみ、機船底引網で漁獲され、練り製品の原料となる。近縁のマルヒウチダイH. crassispinusは尾びれの後縁が黒くないことで本種と容易に区別できる。和名は、火打石を入れる袋の形に似ていることに由来する。[岡村 收・尼岡邦夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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