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ヒルギダマシ Avicennia marina (Forsk.) Vierh.

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒルギダマシ【Avicennia marina (Forsk.) Vierh.】

海岸のマングローブ林内に生えるクマツヅラ科の常緑小高木(イラスト)。根は泥土の中を水平に走って,多数の呼吸根を垂直に地表に出す。若枝は鱗片状の毛があって灰白色。葉は対生し,倒卵状長楕円形で,長さ4~8cm,全縁で先が円く,革質で表は光沢があり,裏には鱗片状の毛が密生して灰白色。枝先に小型の頭状花序を集散状につけ,小さな黄花をつける。萼は長さ約3mm,5深裂し,裂片は鋭頭で縁に毛がある。花冠は径約5mm,平開して基部には短い筒がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒルギダマシ
ひるぎだまし / 蛭木騙
[学]Avicennia marina (Forsk.) Vierh.

クマツヅラ科の常緑低木。マングローブ(紅樹林(こうじゅりん))の構成種の一つで、海岸や河岸の泥湿地に生え、林の海側前縁を占める。本種の著しい特徴は、奇観を呈する直立呼吸根にある。砂泥中を長く横走する側根は四方に広がり、そこから多数の鉛筆大の直立呼吸根を地上に出す。呼吸根の地上の高さは約10センチメートル。幹は灰白色でほとんど直立せず、多くの分枝を横に伸ばし、刈り込まれたような樹形となる。葉は革質で対生し、倒卵状長楕円(ちょうだえん)形または卵状長楕円形で長さ4~8センチメートル、全縁で裏面は白毛を密生する。花冠は白色で径2~4ミリメートル。果実は卵円形で長さ約2センチメートル、灰白色の毛を密生する。名は、全体がヒルギに似ることによる。熱帯アジア、オーストラリア、東アフリカに分布し、北限は宮古島である。[島袋敬一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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