ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クマツヅラ科」の意味・わかりやすい解説
クマツヅラ科
クマツヅラか
Verbenaceae
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双子葉植物、合弁花類。草または木。葉は対生か輪生し、托葉(たくよう)はない。花は両性で左右相称、花冠は筒状または唇形で4、5裂する。雄しべは4本、まれに2または5本のものもあり、花冠裂片に互生する。子房は上位につき2~4室、胚珠(はいしゅ)は各室に1、2個ある。果実は痩果(そうか)、核果または分果。世界に約100属2600種がおもに熱帯から亜熱帯に分布し、日本にクサギ属、ムラサキシキブ属など7属22種が野生し、ほかに帰化種や栽培種にバーベナ属やランタナ属などがある。有用材のチークもこの科の仲間である。
[高橋秀男 2021年10月20日]
APG分類でもクマツヅラ科とされる。大きな科だったが、クサギ属やハマゴウ属など多くの属がシソ科に移り、ヒルギダマシがキツネノマゴ科に移ったり、ハエドクソウがハエドクソウ科として独立したりするなどして、この分類による2018年のデータでは世界に31属831種があるとされる。日本にはイワダレソウとクマツヅラがあり、その他に栽培種や帰化種が多い。
[編集部 2021年10月20日]
…野原や低地の道端に生える,高さ30~80cmのクマツヅラ科の多年草(イラスト)。茎は直立して方形,まばらに毛がある。…
※「クマツヅラ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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