ビスタビジョン

デジタル大辞泉 「ビスタビジョン」の意味・読み・例文・類語

ビスタ‐ビジョン(Vista Vision)

ワイドスクリーン映画の方式の一。1954年、米国パラマウント社で開発スクリーン縦横比率はおよそ1対1.85。商標名。

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精選版 日本国語大辞典 「ビスタビジョン」の意味・読み・例文・類語

ビスタ‐ビジョン

  1. 〘 名詞 〙 ( Vista Vision 元来は商標名 ) 大型映画の方式の一つ。一九五四年、アメリカのパラマウント社が開発。普通のフィルムの約二倍の大きさのフィルムを用いたもので、画像の鮮明度にすぐれている。
    1. [初出の実例]「ヴィスタヴィジョンによる最初の航空映画」(出典:日本拝見‐横田基地(1955)〈臼井吉見〉)

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百科事典マイペディア 「ビスタビジョン」の意味・わかりやすい解説

ビスタビジョン

米国パラマウント社が開発したワイド・スクリーン映画の一方式。35mmフィルムを水平方向に輸動する特殊撮影機で,通常の2こま分に相当する画面を撮影。映写の際は標準方式のプリントにする場合もある。1954年のB.クロスビー,D.ケイ主演《ホワイト・クリスマス》が第1作。

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世界大百科事典(旧版)内のビスタビジョンの言及

【アメリカ映画】より

…テレビの脅威に対抗して映画界は〈ワイドスクリーン〉による映画の大型化を打ち出した。フレッド・ウォーラーが1952年に発表した〈シネラマ〉方式を皮切りに,《聖衣》(1953)を第1作とする20世紀フォックス社の〈シネマスコープ〉をはじめ,パラマウント社の〈ビスタビジョン〉,MGM社の〈パナピジョン〉,さらに70ミリ映画などが次々と開発され,古代史劇などのスペクタルを売物にするカラー大作が一時的に観客を映画館へと引き戻した。しかし,それは形式的な拡大にすぎず,やがて大衆に見放され,近年はめったに製作されることもなくなっている。…

【スクリーン】より


[スクリーンのサイズ]
 1940年代までの映画館は,縦横の比率が1対1.33のスタンダードのスクリーンを設置すればこと足りた。しかし50年代に入って,テレビへの対抗策としてさまざまなワイド・スクリーン映画が競作され始めたため,正面いっぱいに大スクリーンを設置し,左右および上部のスクリーン・マスクを作動させて,1.33のスタンダードから1.66~1.85の,いわゆるビスタビジョンサイズ,2.35のシネスコサイズ,さらに最大限の70mm映画(比率はトッドAOとテクニラマが2.13,MGMカメラ65/パナビジョンは2.65。なお,大型ネガによる純正70mmは70年代半ばで姿を消し,現在ではシネスコサイズのパナビジョンから拡大した70mmプリントが用いられている)まで,必要に応じて使いわけるようになった。…

※「ビスタビジョン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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