ワイドスクリーン(その他表記)wide-screen

翻訳|wide-screen

デジタル大辞泉 「ワイドスクリーン」の意味・読み・例文・類語

ワイド‐スクリーン(wide-screen)

標準よりも横幅の広い大型のスクリーン。また、それに映写する方式映画シネラマシネマスコープビスタビジョン70ミリ映画など。大型映画。

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精選版 日本国語大辞典 「ワイドスクリーン」の意味・読み・例文・類語

ワイド‐スクリーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] wide screen ) 映画で標準より大型のスクリーンの総称。シネラマ、シネマスコープ、七〇ミリ映画などのスクリーン。
    1. [初出の実例]「現代の人間を私小説的方法によらず、ワイド・スクリーンの上に思うさま展開しようとするならば」(出典:大ロマンの可能性(1958)〈十返肇〉五)

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百科事典マイペディア 「ワイドスクリーン」の意味・わかりやすい解説

ワイド・スクリーン

大画面の映画の総称。画面を大きくすることによって迫力臨場感立体感を高めようとするもの。フランスの映画監督A.ガンスによる3台の映写機を横に連ねた〈ポリビジョン〉方式の映画《ナポレオン》(1925年―1926年)がその先駆とされる。しかし本格化したのはテレビジョンの普及に映画が対抗するようになってからで,1952年にステレオ音響を伴ったシネラマ,1953年にシネマスコープ,1954年にビスタビジョン,1955年には70ミリ映画が登場した。撮影機の画面寸法と上映用フィルムとの関係には各種あり,一般には上映画面の縦に対する横の比率が1.33(スタンダード・サイズ)以上をワイドとする。→全天全周映画
→関連項目アナモフィックレンズサウンド・トラックサーカラマ

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世界大百科事典(旧版)内のワイドスクリーンの言及

【スクリーン】より


[スクリーンのサイズ]
 1940年代までの映画館は,縦横の比率が1対1.33のスタンダードのスクリーンを設置すればこと足りた。しかし50年代に入って,テレビへの対抗策としてさまざまなワイド・スクリーン映画が競作され始めたため,正面いっぱいに大スクリーンを設置し,左右および上部のスクリーン・マスクを作動させて,1.33のスタンダードから1.66~1.85の,いわゆるビスタビジョンサイズ,2.35のシネスコサイズ,さらに最大限の70mm映画(比率はトッドAOとテクニラマが2.13,MGMカメラ65/パナビジョンは2.65。なお,大型ネガによる純正70mmは70年代半ばで姿を消し,現在ではシネスコサイズのパナビジョンから拡大した70mmプリントが用いられている)まで,必要に応じて使いわけるようになった。…

※「ワイドスクリーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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