日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビーアバウム」の意味・わかりやすい解説 ビーアバウムびーあばうむOtto Julius Bierbaum(1865―1910) ドイツの小説家。グリューンベルク生まれ。1893年ベルリンで豪華芸術誌『パン』(牧羊神)の創刊者となり、99年春『インゼル』誌編集者としてミュンヘンで活躍し、翌年詩集『愛の迷園』で成功。小説『シュティルペ』(1897)で大都会のボヘミアン生活を戯画化し、『郭公(かっこう)王子』三巻(1907)ではさまざまな恋愛遍歴を含む反教養小説を出した。作家、詩人、編集者、エピキュリアンを兼ねた新しい作家の型を示した。[宮下健三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビーアバウム」の意味・わかりやすい解説 ビーアバウムBierbaum, Otto Julius [生]1865.6.28. グリューンベルク[没]1910.2.1. ドレスデンドイツの作家,ジャーナリスト。自然主義,印象主義,デカダンスと作風を変え,作家としてよりは『自由舞台』『パーン』『インゼル』など,文学史上重要な雑誌の編集者として著名。特にインゼル書店をドイツ有数の文芸出版社に育てた功績は大きい。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by