デジタル大辞泉
「フィリピン海溝」の意味・読み・例文・類語
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フィリピン海溝 (フィリピンかいこう)
Philippine Trench
フィリピン諸島の東側を北北西~南南東に走る海溝。フィリピン海南西部の水深が6000mをこえるのに伴って,海溝底の水深も深く,全長1400kmのうち8500m以深の部分が800kmにおよぶ。ミンダナオ島東方は特に深く,最深部の水深は1万0057mある。海溝沿いの地震活動はかなり活発だが,深発地震面はそれほど深くまでは達していない。海溝軸に沿い,-200mGalの重力フリーエア異常の負の帯がある。海溝北部はフィリピン海南西部の高まりであるベンナム海膨が衝突しているため,ルソン島南東方でとぎれている。ルソン島の西側にはマニラ海溝とよばれる海溝があって,南シナ海の海底が東向きにルソン島の下へ沈み込んでいると考えられている。ルソン島南部ではフィリピン海側からの沈み込みと南シナ海側からの沈み込みが向き合っている。ルソン島南部を北西~南東方向に切る断層でフィリピン海溝とマニラ海溝北部は接続している。
執筆者:小林 和男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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百科事典マイペディア
「フィリピン海溝」の意味・わかりやすい解説
フィリピン海溝【フィリピンかいこう】
フィリピン諸島東方の海溝。サマル島北東からインドネシアのハルマヘラ島北方に連なる。ミンダナオ島北東方にエムデン海淵,レイテ島東方にケープ・ジョンソン海淵(1945年発見),ガラテア海淵(1952年)など,いずれも水深1万m以上の海淵が知られる。
→関連項目フィリピン
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フィリピン海溝
フィリピンかいこう
Philippine Trench
ミンダナオ海溝ともいう。フィリピン諸島の東縁に連なる海溝。サマル島沖からミンダナオ島を経て,ハルマヘラ島まで 1400kmにわたり,平均 7000~8000mの水深。特にレイテ島東のケープジョンソン海淵 (水深1万 497m) ,ミンダナオ島東のエムデン海淵 (水深1万 400m) が有名。
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フィリピン海溝
ふぃりぴんかいこう
フィリピン諸島南部の東側沖合いにある海溝。幅は約60キロメートル、長さ約1400キロメートル。最深点1万0057メートルのエムデン海淵(かいえん)と、最深点1万0497メートルのケープ・ジョンソン海淵の二つを含む大海溝である。フィリピンプレートが東南アジアプレートの下に潜り込むときにできたと考えられる。
[安井 正]
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