フォンダン(読み)ふぉんだん(その他表記)fondant フランス語

デジタル大辞泉 「フォンダン」の意味・読み・例文・類語

フォンダン(〈フランス〉fondant)

原義は「溶ける、やわらかい」の意》「すり蜜」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「フォンダン」の意味・読み・例文・類語

フォンダン

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] fondant ) =すりみつ(擂蜜)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォンダン」の意味・わかりやすい解説

フォンダン
ふぉんだん
fondant フランス語

砂糖に水を加え、一定の温度(110~140℃ぐらい)まで煮沸したものを40℃まで冷却して、麺棒(めんぼう)、ミキサーなどですり、純白に仕上げたもの。ケーキやクッキー装飾、たとえばエクレアの上面につけたり、チョコレート衣をつくるときに用いる。白ワインを加えて伸ばし、各種菓子の上面にかける。純白なフォンダンは、紅などの色素で好みの色付けをすることもできる。またフォンダンを芯(しん)にして、チョコレート衣をかけたキャンディー、チョコレートクリームやフルーツペーストを芯にしてフォンダンをかけたボンボンなどがある。なお、フォンダンは使用の際、湯煎(ゆせん)にして、白ワインで溶かしてから使う。密閉した容器に入れておくと、長期間保存することもできる。最近はフォンダン専門の工場もでき、大量に製造され、市販されている。

[小林文子]

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「フォンダン」の解説

フォンダン【fondant(フランス)】

製菓材料の一種。砂糖と水を火にかけて煮詰め、冷まして急激に強く撹拌(かくはん)し、白くクリーム状になるまで練ったもの。水あめを加えることもある。菓子やパンにかける糖衣に用いる。◇和菓子では同様のものを「すりみつ」という。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

栄養・生化学辞典 「フォンダン」の解説

フォンダン

 菓子にのせる砂糖衣.細かい砂糖の結晶糖液で包んだもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフォンダンの言及

【キャンディ】より

…(3)その他 キャンディゼリーは単にゼリーとも呼ばれ,砂糖,水あめを煮詰め,ゼラチン,寒天などを加えたもので,グラニュ糖をまぶしたり,オブラートで包んで市販されている。フォンダンは,煮詰めた糖液を急激に冷まし,白くクリーム状になるまで攪拌(かくはん)して砂糖の結晶化を促進させたもので,そのままケーキのコーティングに用い,また型に流し入れて固める。このキャンディは口に入れると溶けやすく,ほかのキャンディやチョコレートの芯にも使われる。…

【ケーキ】より

…コーティングとは,台となる菓子に種々の材料を塗ったり流しかけたりして,全体または一部をおおうことをいう。適温で溶かしたフォンダン(砂糖と水あめのシロップを練り合わせた糖衣)やクーベルチュールと呼ばれるコーティング用チョコレート,クリーム類,メレンゲ(卵白と砂糖を泡立てたもの),マジパン(アーモンドの粉末とシロップを混ぜ合わせて作る生地)などが用いられる。絞出しは,絞出袋と種々の形と大きさの口金を用いてクリーム類などを絞り出し,線や形を作り出すもので,デコレーションケーキには欠かせない技術である。…

【ボンボン】より

…日本では糖衣の中に洋酒の入ったウィスキーボンボンやリキュールボンボンが知られるが,ほかにもいろいろのものがある。例えば,砂糖と水でつくったシロップを煮つめて冷まし,白くなるまで練ったフォンダンfondantに洋酒,着色料などを加えて型に流し固めたものや,これにチョコレートをかぶせたものがあり,アーモンドなどのナッツ類に糖衣をかぶせたドラジェdragéeやゼリー菓子もボンボンに含まれる。【辻 静雄】。…

※「フォンダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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