フサシダ(読み)ふさしだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フサシダ」の意味・わかりやすい解説

フサシダ
ふさしだ / 総羊歯
[学] Schizaea digitata (L.) Sw.

フサシダ科の常緑性シダ。短くはう根茎から細い紐(ひも)状の葉を束生し、その先端に総状に裂けた胞子嚢穂(のうすい)をつける。葉質はやや堅く光沢がある。かなり乾いた林床にも生育し、東南アジア、インド、ニューギニア、マダガスカルなど熱帯を中心に広く分布するが、日本では小笠原(おがさわら)諸島にのみ生じる。近縁種カンザシワラビS. biroiは沖永良部(おきのえらぶ)島以南に分布し、葉が上部で細かく分岐するため胞子嚢穂の集まりがかんざし状になる。

[栗田子郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のフサシダの言及

【カニクサ】より

…ツルシノブともいう(イラスト)。暖地に普通のつる性の夏緑性草本で,フサシダ科に属するが,カニクサ科を独立させる考えもある。根茎は地中を短くはい,毛があって鱗片はない。…

※「フサシダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...

半夏生の用語解説を読む