ブフナー漏斗(読み)ブフナーロウト(その他表記)Buchner funnel

関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブフナー漏斗」の意味・わかりやすい解説

ブフナー漏斗
ぶふなーろうと
Buchner funnel

減圧濾過(ろか)に利用される厚肉磁製漏斗。多数の小孔のある濾過板が本体に融着されているが、濾過材としてはその上に敷く濾紙を利用する。多量の沈殿結晶を迅速に濾別する目的で使用されることが多く、濾別した固相物質の後処理をしやすくするために、濾過板から上の部分脚部とが分離できるようにつくられたものもある。

[岩本振武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブフナー漏斗」の意味・わかりやすい解説

ブフナー漏斗
ブフナーろうと
Buchner funnel

ヌッチェ漏斗ともいう。磁製の減圧ろ過用の漏斗の1種。多量の沈殿や結晶を吸引ろ別するときに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブフナー漏斗の言及

【漏斗】より

…また小さな目皿をつけた目皿漏斗(図2)は,ろ紙をのせると少量の結晶の吸引ろ過ができる。かなりな量の結晶を吸引ろ過するのにはブフナー漏斗(図3)が用いられる。ブフナー漏斗は,磁器製で,図のように小孔を数多くあけた部分があって,これにろ紙をのせて吸引ろ過することができるので,吸引漏斗とも呼ばれている。…

※「ブフナー漏斗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む