プラグインハイブリッドカー(読み)ぷらぐいんはいぶりっどかー(英語表記)plug-in hybrid vehicle

デジタル大辞泉 の解説

プラグイン‐ハイブリッドカー(plug-in hybrid car)

ハイブリッドカーうち、家庭用電源のコンセントなどからモーター駆動用の蓄電池バッテリー)に充電できるようにした車。PHVPHEV(plug-in hybrid electric vehicle)。→ハイブリッドシステム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

プラグイン・ハイブリッド・カー
ぷらぐいんはいぶりっどかー
plug-in hybrid vehicle

内燃機関(エンジン)と電気モーターを備えたハイブリッド・カーHV)から派生した省資源を目的とした自動車。ハイブリッド・カーに大きな蓄電容量をもったバッテリーを搭載し、外部のコンセントから直接充電(プラグイン)できるようにした自動車である。専用の充電施設だけでなく家庭用電源などから直接バッテリーに充電ができる。英語名の頭文字を取ってPHVと表記されることもあるほか、PHEV(plug-in hybrid electric vehicle)ともよばれる。

 電気自動車(EV)とハイブリッド・カーの中間に位置するともいえ、両者長所を兼ね備えている。ハイブリッド・カーより電気モーターでの走行の距離が長く、近距離の移動であれば電気だけで走行が可能で、バッテリーに蓄えた電力を使い切ると自動的にハイブリッド走行に切り替わる。使用するガソリン軽油の量が少ないため省資源につながる。電気自動車の普及には充電施設の拡充が必要であるが、PHVは充電の頻度も少ない。問題点は、一般的なニッケル水素バッテリーではなく、高価なリチウムイオンバッテリーを用いるため、車両価格が高くなることである。日本車ではトヨタ自動車プリウス本田技研工業アコード三菱自動車工業アウトランダーにPHV仕様がある。

[伊東和彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android