世界遺産詳解 「プランバナン寺院遺跡群」の解説 プランバナンじいんいせきぐん【プランバナン寺院遺跡群】 1991年に登録されたインドネシアの世界遺産(文化遺産)。ジャワ島中部プランバナン村に点在する寺院群で、8~9世紀中頃にかけて建造された。最大規模のプランバナン寺院(別名ロロ・ジョングラン)は、9世紀中頃マタラム王国によって建てられたもので、外苑、中苑、内苑の3重構造からなり、内苑にはヒンドゥー教の三大主神シヴァ神、ブラフマー神、ヴィシュヌ神を祀る堂がある。シヴァ堂の外側の回廊には古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」を描いた浮き彫りが飾られ、尖塔にはストゥーパ(仏塔)を表す装飾が施されている。遺跡群内のほかの寺院にもヒンドゥー教と仏教の両特徴を持つものが多く、交錯した歴史の痕跡が見られる。このような魅力が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はPrambanan Temple Compounds 出典 講談社世界遺産詳解について 情報