プロペン

化学辞典 第2版の解説

プロペン
プロペン
propene

C3H6(42.08).CH2=CH-CH3.通称プロピレン.石油系炭化水素の分解ガス中に存在する.実験室的には,イソプロピルアルコール固体酸触媒を用いて脱水する製法がある.工業的には,石油系炭化水素の熱分解法により低級アルケンを製造する際にエテンとともに主生成物となる.また,重質軽油留分の接触分解法によるガソリンの製造の際に副生するガスより分離精製して得られる.構造は,エテンのH原子の1個がメチル基と置換したもので,C=C0.134 nm,C-C0.150 nm.∠C-C-C124.3°.弱い刺激性の特臭をもつ引火性の無色の気体.融点-185.25 ℃,沸点-47.70 ℃.爆発範囲2.0~11.1体積%.メタノール,水に微溶.二重結合への各種付加反応,重合反応,酸化反応を受けやすい.石油化学工業の重要な基本原料として,エテンについで大規模に生産されている.プロペンより誘導される製品は多数あるが,おもなものとしては,ポリプロピレンエチレンプロピレンゴムアセトン,イソプロピルアルコール,プロピレンオキシドプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール,グリセリンアクリルアルデヒドアクリロニトリルブチルアルコールなどがある.ほかにアルキレートガソリン製造原料,さらに液化石油ガスの一成分として燃料にも用いられる.[CAS 115-07-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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