ヘキスト‐ワッカー法(読み)へきすとわっかーほう(英語表記)Höchst-Wacker process

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘキスト‐ワッカー法
へきすとわっかーほう
Hchst-Wacker process

エチレンを塩化パラジウム触媒を用いて直接酸化し、アセトアルデヒドを得る方法。単にワッカー法とよばれることも多い。1959~1960年にドイツのヘキスト社およびワッカー社で開発され、世界的に広く採用されるに至った。プロセスは、エチレンと空気または酸素を触媒液中で100~110℃で反応させ、反応系で還元されたパラジウムは共存する塩化銅()によって塩化パラジウムに戻し、生じた塩化銅()を酸化して塩化銅()に戻す仕組みである。同様の触媒系でプロピレンを酸化して一段でアセトンを得る方法、およびリン酸トリエチルを触媒とする酢酸の熱分解によって得られるケテンを酢酸に吸収させ、無水酢酸を得る方法がいずれもワッカー法とよばれる。[松田治和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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