ベクトル心理学(読み)べくとるしんりがく(その他表記)vector psychology

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベクトル心理学」の意味・わかりやすい解説

ベクトル心理学
べくとるしんりがく
vector psychology

ベクトルという概念を用いて動機づけ分析を行う心理学のこと。ベクトルの理論は、レビンが提唱したトポロジー心理学あるいは場理論の重要な部分である。ベクトルは方向と量を表す数学的概念であるが、レビンの場理論では、生活空間に働く動機の力が、誘因に向かう方向および誘因から遠ざかる方向をもったベクトル(方向量)によって示されている。

[宇津木保]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベクトル心理学」の意味・わかりやすい解説

ベクトル心理学
ベクトルしんりがく
vector psychology

心理的現象に,力学のベクトルの概念および法則を適用しようと試みた K.レビンによる心理学。現実にいかなる方向へ,どのような強さの行動が起るかを明らかにしようとするもので,トポロジー心理学とともに,レビンの心理学体系を構成する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む