ポール=ロワイヤル文法(読み)ポール=ロワイヤルぶんぽう(その他表記)Port-Royal grammar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポール=ロワイヤル文法」の意味・わかりやすい解説

ポール=ロワイヤル文法
ポール=ロワイヤルぶんぽう
Port-Royal grammar

1660年フランスの文法学者 C.ランスロと A.アルノーにより著わされた『一般・理性文法,話し方の基礎』 Grammaire générale et raisonnée,les fondements de l'art de parlerの文法をさす。形態論分析にとどまらず,統辞論も扱っていること,言語として具体的に表現されたレベルのほかに,言語間の差異をこえた人間一般の思考のレベルを設定して,理性の観点からこれを解き明かそうとした点などに,N.チョムスキーにより提唱された生成文法と比較的共通する面がみられ,近年注目されるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む