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マグレブ Maghreb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マグレブ
Maghreb

東方 Mashriqに対して西方を意味するアラビア語 Maghribからきた語。歴史的にはエジプトからリビアチュニジアアルジェリアを経てモロッコにいたる北アフリカ一帯をさし,イスラム勢力下のスペインも含まれた。最近では旧フランス植民地のモロッコ,アルジェリア,チュニジアの3国をさすことが多い。イスラムの「東方世界」がアラブ人ペルシア人を中心に構成されているのに対して,「西方世界」はアラブ化したベルベル人が中心であり,文化的にもかなりの差異が認められる。マグレブを支配したおもなイスラム王朝に,イドリース朝 (789~926) ,アグラブ朝 (800~909) ,ムラービト朝 (1056~1147) ,ムワッヒド朝 (1130~1269) ,マリーン朝 (1196~1472) などがある。

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大辞林 第三版の解説

マグレブ【Maghreb】

〔日の没する所の意〕 アフリカ北西部、チュニジア・アルジェリア・モロッコ三国の総称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マグレブ
まぐれぶ
Maghreb

アフリカ北西部のチュニジア、アルジェリア、モロッコの総称。中世には、チュニジアからモロッコまでのアトラス山脈周辺の地中海に沿った地域のみをさしたが、現在では三国全体をいう。広義にはリビア、西サハラ、モーリタニアも加える。マグレブとはアラビア語で「日没の地」、すなわち「西方のアラブ諸国」を意味する。東方のアラブ諸国をマシュレクというのに対することばである。乾燥地域の広いアラブ諸国のなかでは、冬の雨に恵まれた緑の多い地である。ベルベル人が先住民だが、7世紀以降アラブ人が侵入し、アラブ化、イスラム化された。しかし地方によってはベルベル文化が残っており、黒アフリカとも古くから接触していたためアフリカ世界の要素ももつ。また植民地時代にフランスの影響も受け、アラブ世界でも特徴ある地域である。マグレブ諸国には共通点が多く、経済連合やマグレブ連邦など「大マグレブ」構想があるが、まだ実現していない。[藤井宏志]
『川田順造著『マグレブ紀行』(中公新書)』

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世界大百科事典内のマグレブの言及

【マグリブ】より

…マグリブとは,アラビア語で〈日が没する地〉あるいは〈西方〉を意味し,今日では,東方のアラブ諸国,つまりマシュリクに対して西方のアラブ諸国の呼び名である。マグレブとも呼ばれる。狭義には,かつてフランス領北アフリカとも呼ばれたチュニジア,アルジェリア,モロッコを含む北西アフリカを指すが,広義には,これにリビアを含める。…

※「マグレブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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