日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マッケンジー(Roderic Duncan McKenzie)
まっけんじー
Roderic Duncan McKenzie
(1885―1940)
アメリカの社会学者。シカゴ大学でR・E・パークとE・W・バージェスに教えを受け、人間生態学や都市社会学の創設に寄与した。シカゴ学派の代表的人物。ミシガン大学などの教授を務めた。人間生態学を、相互作用する人間の、あるいは、相互に関係する人間の制度の空間的集団化の過程に焦点をあてるものとみ、とくに人間生態学の基本的な概念の精密化において優れた業績を残した。集中concentration、向心centralization、凝離segregation、侵入invasion、サクセッションsuccessionなどがその主要な例である。この人間生態学は都市研究に適用され、近隣、メトロポリタン・コミュニティ、国際的な問題などに関する業績をあげた。なかでもメトロポリタンの研究ではパイオニアの役割を果たした。主著は『メトロポリタン・コミュニティ』(1933)など。
[高橋勇悦]
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