ジャガイモを湯煮(ゆに)したのち、裏漉(うらご)しして滑らかに調味したものをいう。ジャガイモの皮をむき、乱切りにして水にさらして鍋(なべ)に入れ、かぶるくらいの水と0.8%の塩を入れて火にかけ、柔らかくなるまで煮る。これを湯切りして水分を除き、から炒(い)りして水分を飛ばし、熱いうちに裏漉しにする。別鍋に牛乳を沸かし、バター、塩、こしょう、ナツメグと裏漉ししたジャガイモを入れて火にかけ、手早く練り混ぜる。一般には魚料理の付け合せに用いられる。卵黄1個を混ぜ合わせ、絞り袋に入れてグラタン類の縁飾り用に、また調理したひき肉、野菜と混ぜ合わせてコロッケにするなど、広く用いられている。
[小林文子]
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