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マハフーズ Mahfouz, Naguib

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マハフーズ
Mahfouz, Naguib

[生]1911.12.11. カイロ
[没]2006.8.30. カイロ
エジプトの小説家。カイロの旧市街ジャマーリーヤ区で小官吏の子として生まれた。1934年カイロ大学哲学科卒業。公務員のかたわら文筆活動を続け,1939年にファラオ時代のエジプトを扱った最初の歴史小説『運命のいたずら』`Abath al-aqdārを発表。1945年からはカイロを舞台とする一連の小説『ハーン・アル・ハリーリー』Khān al-Khalīlī,『新しいカイロ』Qāhirah al-jadīdah,『ミダック横町』Zuqāq al-Midaqqなどを発表,一部の批評家から高く評価されたが,広く真価を認められるにはいたらなかった。1949年に『サラーブ』al-Sarāb,1950年にカイロの中流家庭の没落を扱った『始めと終り』 Bidāyah wa nihāyahを発表。1951~56年は沈黙を守っていたが,エジプト革命が起こった 1952年には,第1次世界大戦から第2次世界大戦末期にいたるカイロの中流階級の変遷を主題とした 30万語に達する長編3部作を完成させていた。1956年第1部『バイナル・カスライン通り』Bayn al-Qaṣrayn,1957年第2部『カスルッ・シャウク』Qaṣr al-Shawq,第3部『スッカリーヤ』al-Sukkariyyaを次々と発表し,アラブ世界を代表する作家となった。さまざまな文学賞を受け,国立映画機構の初代理事長,文化省顧問を歴任した。1994年,作品が反イスラム的と批判されて,イスラム過激派に襲われた。1988年にノーベル文学賞受賞。

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