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マラパルテ Malaparte, Curzio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マラパルテ
Malaparte, Curzio

[生]1898.6.9. プラト
[没]1957.7.19. ローマ
イタリアの小説家,ジャーナリスト。本名 Kurt Suckert。 1918年から政治活動を始め,ファシズムに近づき,多彩なジャーナリストとして世界的に知られた。 24年雑誌『国家の征服』 La conquista dello stato,26年『ノベチェント』,37年『展望』 Prospettiveを創刊。 28~31年には『スタンパ』誌の編集長をつとめた。しかしファシズム政府から次第にうとんじられ,追放,流刑のはてに,連合軍側に立って解放戦線に参加した。戦争小説『崩壊』 Kaputt (1944) ,超現実的な『皮』 La pelle (49) のほか,フランス語によるエッセー『クーデターの技術』 Technique du coup d'état (31) がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

マラパルテ【Curzio Malaparte】

1898‐1957
イタリアの作家。父はドイツ人で,本名はKurt Erich Suckert。早熟な政治少年で,18歳のとき義勇兵として第1次大戦に参加した。1922年,ファシストのローマ進軍に参加し,24年にファシスト左派の立場から《国家の征服》誌を創刊。彼の《野蛮なイタリア》(1925)を出版したP.ゴベッティによって〈ファシズム側の最も手ごわいペン〉と評される。以後,《ノベチェント》誌の創刊(1926),《フィエーラ・レッテラーリア》誌および《スタンパ》紙の編集長など両大戦間の文学界,ジャーナリズムに重きをなしたが,33年,ヒトラー攻撃の書として物議を醸した《クーデタの技術》(1931)ほかの筆禍によって逮捕,流刑された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マラパルテ
まらぱるて
Curzio Malaparte
(1898―1957)

イタリアの小説家、批評家。本名はKurt Erich Suckert。早熟な政治少年で、若くして第一次世界大戦に志願。1922年、ファシストのローマ進軍に参加、以後、ファシズム左派の立場を代表する知識人の一人として、『ノベチェント』誌の創刊(1926)、『フィエーラ・レッテラーリア』誌および『スタンパ』紙の編集長など、両大戦間の文学界、ジャーナリズム界に重きをなした。しかし、ヒトラー攻撃の書として物議を醸した『クーデターの技術』(フランス語版1931)ほかの筆禍によって逮捕、流刑された。第二次大戦中、ヨーロッパ各地の前線を巡り歩いて得た見聞を酷薄な筆致で綴(つづ)ったルポルタージュ小説『カプート(破滅)』(邦訳『壊れたヨーロッパ』)(1944)と連合国軍支配下のナポリを生々しく描いた『皮』(1949)の二作が、多作で知られるマラパルテの代表作と目されている。[古賀弘人]
『海原峻・真崎隆治訳『クーデターの技術』(1972・東邦出版社) ▽古賀弘人訳『壊れたヨーロッパ』(1990・晶文社)』

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