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マルタ遺跡 マルタいせきMal'ta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マルタ遺跡
マルタいせき
Mal'ta

ロシア,東シベリアのイルクーツク市北方 85kmのベラヤ川流域にある後期旧石器時代の遺跡。 1928年 M.ゲラーシモフによって発見され,59年まで調査が続けられた。高さ 18mの段丘の 1.3~1.75mの深さの砂質粘土層中に文化層があり,竪穴住居,地上住居などいくつかの型の住居群が発見されている。これらの住居群は,改築の痕跡がないので,全住居が短期間,同一時期に営まれていたと推測されている。トナカイ,マンモス,毛サイの獣骨が発見され,ナイフ,錐,彫器,掻器などの石器類,そのほか骨角器や装身具がある。3個の石で囲まれた幼児の墓も見つかっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マルタ遺跡
まるたいせき
Мальта Mal'ta

ロシア南東部、中央シベリアを流れるアンガラ川支流のベラヤ川左岸にある後期旧石器時代の遺跡。1000平方メートル以上が調査され、多数の住居址(し)、動物骨、石器、骨角器、装飾品が発見された。動物骨の大部分はトナカイであるが、そのほかにホッキョクギツネ、有毛サイ、マンモス、野牛なども多い。石核はプリズム形、円錐(えんすい)形が多く、楔形(くさびがた)石核はみられない。ほかにマンモスの門歯製の女性像や、マンモスの牙(きば)・肋骨(ろっこつ)などを利用して構築された住居址が注目される。[林 俊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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