マンナイ(英語表記)Mannai

改訂新版 世界大百科事典 「マンナイ」の意味・わかりやすい解説

マンナイ
Mannai

前1千年紀前半,古代アゼルバイジャンに最初の国家を建設した民族。前829年,アッシリアの遠征記録に初めて言及される。その後ウラルトゥの攻撃を繰り返し受けたが,抵抗を続けるなかで前8世紀に統一王国を実現し,前715年にはアッシリアのサルゴン2世と協力してウラルトゥを撃退した。首都イジルトゥIzirtuはウルミエレザーイエ)湖の南方にあり,南アゼルバイジャンのほぼ全域を支配した。よく灌漑されたザーグロスの山間河谷とウルミエ湖平野は,穀物ブドウの栽培,馬の飼育に適し,金属工芸の発達がみられた。前7世紀に入るとスキタイやメディアと連合してアッシリアと戦ったが,前660年の敗北から再びアッシリアとの協力関係に戻った。しかし,イラン高原の情勢変化に伴い,前615年ころメディアに服属し,前590年ころ併合された。マンナイ国内の主要遺跡としてハサンルー,ジビエがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンナイ」の意味・わかりやすい解説

マンナイ(茫崖)
マンナイ
Mangnai

中国西北地方,チンハイ (青海) 省北西部にある町。ツァイダム (柴達木) 盆地西部の砂漠上にある。付近は広大な石油の埋蔵地域で,その開発の拠点となっている。石油は 1954年に発見され,57年から採掘が開始された。ユーチュワンツー (油泉子) ,ユーシャーシャン (油沙山) ,ユートンツー (油 墩子) などの油田があり,一部は現地で精油され,一部はカンスー (甘粛) 省のランチョウ (蘭州) 市に送られる。

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