メサ-ヴェルデ国立公園(読み)メサヴェルデこくりつこうえん

世界遺産詳解 「メサ-ヴェルデ国立公園」の解説

メサヴェルデこくりつこうえん【メサ-ヴェルデ国立公園】

1978年に登録されたアメリカの世界遺産(文化遺産)で、コロラド州の南西部に位置し、1906年に国立公園になったアメリカ先住民アナサジ族の集落遺跡。12世紀末、彼らは崖の大きな岩陰を利用して断崖住居と呼ばれる日干しレンガ造りの集落を形成する。これは日干しレンガを積み上げた住居で、農耕定住生活を営む高度な文明の証といえる。園内のクリフ・パレスは、最も大きな遺跡で220の部屋があり、4階建てだった。13世紀末に村は放棄されてしまい、1888年に発見されるまでは廃墟と化していた。こうした稀少価値が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はMesa Verde National Park。メサ・ヴェルデは、スペイン語で「緑豊かな台地」という意味。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android