メノナイト(読み)めのないと(その他表記)Mennonite

翻訳|Mennonite

デジタル大辞泉 「メノナイト」の意味・読み・例文・類語

メノナイト(Mennonites)

再洗礼派の流れをくむプロテスタント一派オランダメノーシモンズ(Menno Simons[1492~1559])が創始平和主義と無抵抗を主張北米信徒が多い。メノー派

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メノナイト」の意味・わかりやすい解説

メノナイト
めのないと
Mennonite

16世紀のオランダ、スイスのアナバプティスト(再洗礼派)の流れをくむプロテスタントの一派。メノー・シモンズMenno Simons(1496―1561)の信奉者と精神的後裔(こうえい)に対する名称。メノー派またはメンノー派ともいう。ミュンスターを占領した人々(キリスト再来を予測、再洗礼派のなかでも革命的傾向をもつ)とは異なり、暴力を否定する平和主義を特徴とする。ルターツウィングリの国教会制度を拒否(教会と国家の分離を主張)、信者の自由意志に基づく再洗礼(幼児洗礼の否定)を基本とした純粋な教会の建設を目ざし、兵役を拒否したため厳しい迫害を受ける。アメリカで最初に永久的定住をしたのは、1683年ペンシルベニアのジャーマンタウンである。1639年ヤコブ・アマンJacob Ammanを指導者としてメノナイトから分裂した一派をアーミッシュというが、両者には神学上、ほとんど相違はない。世界中にある多様なグループは、1920年に結成されたメノナイト中央委員会(MCC)の下で貧しい人々の救済活動を行っている。会員数はつかみにくいが、1990年現在北アメリカに約38万人、世界で約85万6000人といわれている。

[野村文子]

『池田智著『アーミッシュの人びと――「従順」と「簡素」の文化』(1995・サイマル出版会)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メノナイト」の意味・わかりやすい解説

メノナイト

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