平和主義(読み)ヘイワシュギ(その他表記)pacifism

翻訳|pacifism

デジタル大辞泉 「平和主義」の意味・読み・例文・類語

へいわ‐しゅぎ【平和主義】

平和を至上価値または目標として追求しようとする立場
暴力軍事力を否定し、いかなる場合にも合議協調をもって対応しようとする立場。

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精選版 日本国語大辞典 「平和主義」の意味・読み・例文・類語

へいわ‐しゅぎ【平和主義】

  1. 〘 名詞 〙 平和を理想として、それによって一切を律しようとする思想や立場。また、一切の戦争を悪として排撃する立場や主張
    1. [初出の実例]「平和主義を実行するが為めに列国に交るには」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平和主義」の意味・わかりやすい解説

平和主義
へいわしゅぎ
pacifism

戦争に反対し,戦争遂行に非協力,不服従の立場をとる思想ないし運動。起源キリスト教隣人愛の掟に根ざしている。第1次世界大戦までは,戦争が制限戦争,部分戦争にとどまり,また直接的被害者たちが発言の機会に恵まれなかったため,恒久平和への希求,戦争防止の声は実際政治上大きく取上げられることはなかった。しかし,多数の庶民を巻込んだ第1次世界大戦を経て,戦争の悲惨さが強調されるに及んで,平和主義の思想および運動が高まった。さらに第2次世界大戦を経て近代兵器の発達および熱核兵器出現により,戦争を回避すべしとする世論は世界的に広まり,良心的兵役拒否など平和主義への傾向が著しく強められた。

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