メルティング・ポット(読み)メルティングポット

百科事典マイペディアの解説

米国における,多様な民族がたがいに融合し,民族のアイデンティティに代わって皆が〈アメリカ人〉という一つのアイデンティティを持つことを理想とする〈融和〉論をさす。メルティング・ポット(るつぼ)の喩えは,異なる民族間の結婚を賛美する劇(1908年)の題名に由来する。しかし20世紀後半には,各民族の独自性は他と融和しがたいものという現実認識が深まり,民族固有の文化を尊重し合おうという多文化主義が説得力を持ち始めた。〈サラダ・ボウル〉論とも呼ばれる多文化主義は,サラダの中のそれぞれの野菜が他と混じって新しい別の野菜になりはしないように,民族の独自性が保持される社会を志向する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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