ヤマハゼ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤマハゼ
やまはぜ / 山櫨
[学]Rhus sylvestris Sieb. et Zucc.

ウルシ科の落葉小高木。高さ約6メートルに達する。葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は4~7対、楕円(だえん)形または披針(ひしん)状長楕円形で長さ5~7センチメートル、全縁で先は鋭くとがり、両面に短毛を散生する。秋の紅葉は鮮やかである。雌雄異株。初夏、円錐(えんすい)花序を腋生(えきせい)し、小さな黄緑色花を多数開く。萼片(がくへん)、花弁は各5枚。雄花は雄しべが5本、雌花は退化した雄しべ5本と雌しべが1本ある。核果は扁卵(へんらん)形で径8~9ミリメートル、表面は滑らかである。ハゼノキ(リュウキュウハゼ)に似るが、葉や枝に毛を散生する。山地の林内に生え、関東地方以西の本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。材は鮮黄色で、器具に用いるほか黄色の染料とする。[古澤潔夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のヤマハゼの言及

【ハゼノキ】より

…根は止血,血尿の治療に用いられる。本種に似て若枝,葉裏に毛のあるものがヤマハゼR.sylvestris Sieb.et Zucc.で,日本(東海以西~九州),台湾,中国に分布する。【初島 住彦】
[日本における栽培と利用]
 黄櫨(きはぜ)(ハゼノキ)から製する蠟が中国から日本へ到来したのは室町時代で,同時にその製法も伝えられた。…

※「ヤマハゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

刑事免責

刑事訴訟において,自己が刑事訴追を受けるおそれがあるとして証人が証言を拒否した場合に,証言義務を負わせることと引換えにその罪についての訴追の免除の特権 (免責特権) を裁判所が与えること。アメリカ合衆...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android