世界遺産詳解 「ラウマ旧市街」の解説 ラウマきゅうしがい【ラウマ旧市街】 1991年に登録されたフィンランドの世界遺産(文化遺産)で、同国南西部にあるボスニア湾に面し、バルト海の入り口に位置する。ここに、1400年頃、フランシスコ会の修道院が創設され、町の中心的役割を担い、その後、港町ラウマは、交易の中継地として発展した。町はたびたび火災に遭い、1682年の大火災では町がほぼ全焼したにもかかわらず、18~19世紀の再建の際、中世的な色彩が濃い町並みに甦った。復元された木造家屋は587軒、鐘楼を兼ねた時計塔が町のシンボルとなっている旧市役所や修道院付属聖堂として建てられた石造りの聖十字架聖堂、ネオ・ルネサンス様式の木造建築の町並みなど、歴史と伝統を守り抜いた旧市街地の価値が認められ、世界遺産に登録された。◇英名はOld Rauma 出典 講談社世界遺産詳解について 情報