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ラクトフェリン lactoferin; LF

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラクトフェリン
lactoferin; LF

乳汁,涙,唾液,胆汁,膵液などの外分泌液中に含まれる,分子量約8万の抗菌活性をもつ鉄結合性蛋白。生理活性としては鉄吸収促進,細胞増殖および分化,免疫機能調節,抗菌,脂質の過酸化抑制などが報告されている。特に抗菌活性については研究が進んでおり,ラクトフェリンをペプシンで分解すると抗菌活性が数十倍にあがることが知られている。牛のラクトフェリンの分解物はグラム陰性菌,グラム陽性菌,かび,酵母などに幅広く抗菌活性を示し,しかもビフィズス菌のような有益な腸内細菌には殺菌作用がない。ヒトでは,乳汁中にその含量が多く,初乳で5~10mg/ml,常乳でも1~2mg/ml含まれる。これが免疫系の未熟な乳児の感染防止に深く関与し,さらに乳児の腸管内でビフィズス菌をつくることにかかわっていると考えられる。

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