改訂新版 世界大百科事典 「ラケル」の意味・わかりやすい解説 ラケルRachel 古代イスラエルの族長ヤコブの妻。ヤコブがその兄エサウから長子権と父の祝福を奪い取ってアラム人ラバンのもとに逃亡したとき,彼が見初めたラバンの次女。ヤコブは彼女を得るため,つごう14年間ラバンに労役を提供したという(《創世記》29)。彼女は美しく愛らしい女として,その姉でヤコブのもう一人の妻レアよりも愛された。ヨセフに続いてベニヤミンを産んだとき,産が重くて死んだと記されている(同35:16~20)。執筆者:並木 浩一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラケル」の意味・わかりやすい解説 ラケルRachel 旧約聖書中の人物。ヤコブの妻,ラバンの娘。ヤコブは慣習によって姉娘レアと先に結婚し,その後ラケルも妻とした。レアはラケルより先に幾人かの子を得たが,ラケルには生れず,婢女ビルハをヤコブに与えてダン,ナフタリを得た。その後ラケルもヨセフ,ベニヤミンを産んだが,ベニヤミンのとき難産で死に,ベツレヘムへの道エフラタに埋葬された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by