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ラナート ranat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラナート
ranat

タイの旋律打奏楽器。木琴,鉄琴類の総称。いずれもマホリピーパットのアンサンブルで用いられるが,編成の規模によって2種または全種使用する。両手に持った打棒で速いパッセージを打奏するが,両手はユニゾンで演奏され,トレモロはない。 (1) ラナート・エク 基本的なラナート。元来竹製の板片がのちに硬木でも作られるようになる。舟形の共鳴腔の台木に吊す。全長約 121cm,高さ約 48cmで 20~21の板片をもち,d~fくらいの音域をもつ。 (2) ラナート・トゥム 低音ラナート。板片は 17~18でd~gの音域をもち,箱形共鳴箱に吊され,箱の四隅に車つきの足がついている。 (3) ラナート・エク・レク 金属製基本ラナート。ラーマ4世のときに案出され,最初は真鍮製であった板片が鉄やそのほかの合金製となる。板片の数は (1) に同じであるが高域は1オクターブ高い。 (4) ラナート・トゥム・レク (3) より大型で (2) の板片が金属化したもの。音域は (2) に同じ。 (1) 以外はすべて箱形の共鳴箱をもつ。

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デジタル大辞泉の解説

ラナート(〈タイ〉ránât)

タイの旋律打楽器。共鳴台の上に木琴のように音板を並べて、桴(ばち)でたたく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラナート
らなーと
rant

タイの鍵盤(けんばん)打楽器の総称。おもにピー・パートなどの古典音楽で用いられ、材質により次の2種に大別できる。(1)木琴 木または竹を鍵盤とするものにラナート・エク(高音域)とラナート・トゥム(低音域)がある。前者は3オクターブ21鍵を舟形の共鳴箱に、後者は17~18鍵を箱形の共鳴箱に吊(つ)るしたもので、ともに2本の桴(ばち)で奏される。(2)鉄琴 19世紀なかばに木琴のラナートを模して鉄琴のラナート・エク・レクとラナート・トゥム・レクがつくられ、新しく合奏に加えられた。レクは「鉄」の意。なお同類の木琴系の楽器は、ミャンマー(ビルマ)のパッタラー、インドネシアのガンバン、サロンなど東南アジアに広く分布している。[川口明子]

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