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鉄琴(読み)てっきん(英語表記)Glockenspiel

翻訳|Glockenspiel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鉄琴
てっきん
Glockenspiel

楽器の一種。多くの鋼鉄製の音板を相違した音高に調律して鍵盤式に配列し,それを2本の桴 (ばち) で打つ。木琴の変種ともみなされ,共鳴筒がついているものもある。吹奏楽に使う歩行演奏用垂直型のベル・リラ,ファン (扇風機) によって音にビブラートをつけるビブラフォーン,音板の代りに金属管を用いたテューボフォーンなど。ピアノと同様に演奏する鍵盤式グロッケンシュピールもこの一種である。またジャワのガムラン音楽にはサロングンデルという共鳴箱または筒つきの鉄琴があるが,他の東洋の地域,アフリカの諸民族間にはあまり分布していない。

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デジタル大辞泉の解説

てっ‐きん【鉄琴】

打楽器の一。小形の鉄片を音階順に並べ、球状の頭部をもった2本のばちでたたいて演奏する。鉄心琴。グロッケンシュピール。

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百科事典マイペディアの解説

鉄琴【てっきん】

打楽器の一種。グロッケンシュピールともいう。各種の音高をもつ鉄の板を共鳴箱の中に並べた楽器。各鍵盤の配置はピアノと同じで,桴(ばち)でたたいて演奏する。共鳴筒付きのものや楽隊用のものもある。音は明るく鋭い。ドイツ語の〈グロッケンシュピール〉はベル(鐘)を鳴らすの意で,もとはカリヨンを含め調律されたベルのセットを指した。ガムランに用いられるサロンなどの楽器が17世紀のオランダに紹介され,その影響を受け18世紀に入って今日のような形状が完成。初期の使用例としてはモーツァルトの《魔笛》(1791年)が有名。
→関連項目チェレスタビブラフォン木琴リラ

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世界大百科事典 第2版の解説

てっきん【鉄琴 Glockenspiel[ドイツ]】

打楽器の一種。長さ10.6~25cm,幅2.5~3.2cm,厚さ0.6~1cmのよく鍛えられた鉄板をクロームめっきし,共鳴箱の中に木琴のように並べたもの。これを長さ33cmほどの柄の先にシンチュウかプラスチックの硬い小さな球をつけた桴(ばち)で奏する。通常音域はトから二オクターブ半上まである。音色は透明で清純な響きをもち星の輝きを思わせる。ドイツ語(英語も同形)の〈グロッケンシュピール〉は,ベル(鐘)を鳴らすの意味で,元来はカリヨンも含めて調律されたベルのセットを指した。

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大辞林 第三版の解説

てっきん【鉄琴】

打楽器の一。金属片の音板をばちで打って演奏する。鍵盤操作になったものもある。鉄心琴。グロッケンシュピール。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鉄琴
てっきん
glockenspiel英語
Glockenspielドイツ語
jeu de timbresフランス語

グロッケンシュピールともいい、音高の定まった長方形の金属板を、木琴のように二列に配列した体鳴楽器。音域は約二オクターブが普通。共鳴をよくするため、金属板はフェルトで支えられる。細い棒の先に真鍮(しんちゅう)やプラスチックの球をつけた、マレットとよばれる桴(ばち)で演奏する。
 元来はベルの集合体であったが、18世紀以後、東南アジアの体鳴楽器(ガムランのサロンなど)の影響下に改良が進んだと考えられる。オーケストラでの使用が広まるにつれ、金属板の下に共鳴用の筒を並べて取り付けたもの、音の余韻を消すために足ペダルがついたものが生まれ、ピアノをモデルとした改良が進んだ。他方、古代ギリシアのリラを模して、枠の内側に金属板を配列したものをベル・リラという。左手で枠を支え、右手の桴で打つので、行進しながらの演奏には便利である。なお、倍音を多くもつため、速いパッセージを弾く旋律楽器としては不向きであろう。[藤田隆則]

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世界大百科事典内の鉄琴の言及

【楽器】より

… 金属製打楽器も,シンバルのように打ち合わせるものと銅鑼のように桴で打つものとがあるが,鈴のように振って鳴らす(振奏)ものもある。金属製打楽器で音階を奏することができるのは,木琴を金属製にした鉄琴のほか,なべ形の銅鑼を横に並べたタイプのものがある。インドネシア(ジャワおよびバリ)のガムランは,このように音階をもった金属製打楽器群を主体に編成された大規模なアンサンブルである。…

※「鉄琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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