リアウ州(読み)リアウ(その他表記)Riau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リアウ州」の意味・わかりやすい解説

リアウ〔州〕
リアウ
Riau

インドネシアスマトラ島中央部のマラッカ海峡側を占める州。北と北西スマトラウタラ州,東はマラッカ海峡,南はジャンビ州,西はスマトラバラット州に接する。マラッカ海峡にあるルパット島,ベンカリス島なども含む。州都プカンバルー。2002年リアウ諸島を含む南シナ海島々が分離し,リアウ諸島州となった。スマトラ島東部は広大な低平地で,バリサン山脈に発する多くの川が流れ,沼沢地も多い。丘陵地にミナンカバウ族バタック族,沿岸部にマレー人ジャワ族などが住むほか,中国人など多様な民族構成を示す。農業が主産業で,米,トウモロコシ,キャッサバ,ダイズ,コプラなどを生産する。木材の伐採漁業も行なわれる。プカンバルー付近のミナス油田をはじめ多くの油田があり,石油産業が大規模に行なわれ,北部の海岸沿いには石油精製所が立地する。整備された道路網はプカンバルーの後背地にかぎられているため,州内の交通手段はおもに川船に頼っている。プカンバルーには国際空港がある。面積 8万7024km2。人口 553万8367(2009推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android