デジタル大辞泉
「ミナス油田」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ミナス油田 (ミナスゆでん)
Minas
インドネシアの中スマトラ地区に位置する油田。埋蔵量,生産量ともに東南アジア最大である。究極可採埋蔵量は47億バレルと推定される。カルテックス社が試掘1号井の開坑準備を行ったところで太平洋戦争が勃発し,カルテックス社が残したリグを使用した日本軍石油部隊によって1944年12月4日に油層が発見された。戦後カルテックス社は本油田の探鉱,開発を続行し,52年生産を開始した。基盤の高まりの上に形成された典型的な背斜構造で,油層は新第三系中の砂岩にあり,厚さ約130m,油層深度600m前後である。孔隙率は平均28%で良好であるが,浸透率は1~2300mdと変化が激しい。油質は比重34.7°API,硫黄分0.1%と良質であるが,ワックス分が多く(33.8%),したがって流動点も著しく高い(+37.5℃)。
執筆者:加藤 正和
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ミナス油田
みなすゆでん
Minas
インドネシア、スマトラ島中部にある東南アジア最大の油田。第二次世界大戦中の1944年(昭和19)、日本の石油部隊により発見され、現在はカルテックス社が生産している。油層深度は平均約700メートル、総可採埋蔵量は約6億4000万キロリットル、生産量は日産約4万7000キロリットル(1984)と推定されている。また、ミナス原油は硫黄(いおう)分が0.1%という低硫黄原油であるため、公害対策として需要が多く、日本が輸入しているスマトラ・ライト原油はミナス原油が主体である。
[田中正三]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ミナス油田
インドネシアにある油田。スマトラ島中部に位置する。生産量、埋蔵量とも東南アジア最大級を誇る。
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