2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。ブラジルのリオデジャネイロは、チジュカ国立公園の標高1000m前後の熱帯雨林の山々から大西洋にいたるまでの自然が、類まれな都市環境を構成している。カリオッカとは、リオデジャネイロ市民をさす言葉で、先住民トゥピ族が、ここに入植してきたポルトガル人を表現した「白い家」に由来し、街や住民を意味する言葉となった。そのカリオッカの象徴である標高710mのコルコバードの丘に建つ高さ約40mの巨大なキリスト像や1808年に建設された植物園、グアナバラ湾周辺の美しい丘陵地帯、コパカバーナの海岸などが登録資産となった。またリオデジャネイロは、音楽家や造園家、都市計画の専門家などに芸術的インスピレーションを与えた都市としても評価されており、この都市の美しさがその実績を証明している。◇英名はRio de Janeiro, Carioca Landscapes between the Mountain and the Sea