南北戦争(1861~65)の終結から、ラザフォード・B・ヘイズが第19代大統領(在任1877~81)に就任するまでの戦後史は、アメリカ合衆国史上、「リコンストラクション」(再建期)とよばれる。この場合、狭義の「再建」(リコンストラクション)とは、南北戦争に際し、連邦を離脱して南部連合を樹立し奴隷制擁護を憲法で公然と表明して北部と戦った南部11州を、北部の勝利=南部の敗北という歴史的条件のもとで連邦に復帰せしめ、連邦の統一を再建した政治過程をさす。しかしこの過程は、必然的に、奴隷身分から解放された黒人の問題をはじめ、敗戦によるさまざまな困難を抱えた荒廃した南部の再建であったばかりでなく、北部の戦後処理とも不可分に結び付いていた。そういう意味で、リコンストラクションは、広義には、アメリカ合衆国のその後の国家構造を規定した全国的規模での政治的・経済的・社会的な再建であった。
[本田創造]
『山岸義夫著『南北戦争研究序説』(1973・ミネルヴァ書房)』▽『本田創造著『南北戦争・再建の時代』(1974・創元社)』
(鈴木晶 舞踊評論家 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
「南部再建[アメリカ合衆国]」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加