リリエンクローン(その他表記)Liliencron, Detlev, Freiherr von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リリエンクローン」の意味・わかりやすい解説

リリエンクローン
Liliencron, Detlev, Freiherr von

[生]1844.6.3. キール
[没]1909.7.22. アルトラールシュテット
ドイツの詩人,小説家,劇作家プロシア軍人となり2度の戦争 (1866,70~71) に参加したが負債をつくって退役。アメリカへ渡ったり郷里周辺で官吏となったりしたが,1887年以後は作家として独立。ミュンヘンベルリンアルトナを経て 1901年からハンブルク近郊のアルトラールシュテットに定住したが,晩年にいたるまで貧乏のどん底にあった。処女作『副官の騎行その他』 Adjutantenritte und andere Gedichte (83) は戦争体験を視覚的,聴覚的に鋭敏鮮明にとらえた印象主義的な詩集で,大きな反響を呼んだ。ほかに叙事詩『ポグフレッド』 Poggfred (96) ,短編集『戦争小説集』 Kriegsnovellen (95) ,空想小説『人生と嘘』 Leben und Lüge (1908) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む