ルクレール(フランスの軍人)(読み)るくれーる(英語表記)Leclerc

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルクレール(フランスの軍人)
るくれーる
Leclerc
(1902―1947)

本名Jacques Philippe de Hauteclocque。フランスの軍人ソンム県旧家に生まれ、サン・シール陸軍士官学校を卒業。第二次世界大戦初期にドイツ軍の捕虜となるが脱走してロンドンの自由フランス運動に参加し、ドイツ軍占領下の家族の安全のためルクレールと名のった。北アフリカでイタリア軍を相手として目覚ましい戦功を収めたのちフランス軍第二機甲師団を率いて1944年6月ノルマンディー上陸作戦に参加。8月24日にはパリ解放の先陣を務め国民的英雄となった。さらにストラスブールを解放し、1945年、終戦時にはベルヒテスガーデンまで進出した。その後インドシナ派遣軍総司令官として日本軍の対仏降伏文書に調印した。翌1946年北アフリカ派遣軍の総監となるが、1947年アルジェリアで飛行機事故死。1952年に元帥称号を受けた。

[平瀬徹也]

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